はじめての補助金|2024年12月版

こんにちは、練馬コンサルティングオフィスです。

このコンテンツでは、「補助金に興味があるけど、何から始めたらいいかわからない」「申請が難しそうで不安」という方のための、補助金の基本をご紹介します。

今回のテーマは、『はじめての補助金』です。それでは内容に入っていきましょう。

1. 補助金は期間限定なので、狙っておく必要がある

補助金は、いつでも募集しているわけではありません。多くの場合、年に1~4回ぐらいの公募期間が設定されています。たまたま知った時期が募集中でなかった場合、次回の公募まで待つ必要があるのです。

例えば、2024年の『小規模事業者持続化補助金』では、5月8日に公募が開始になり、5月27日に公募が締め切りになりました。公募開始前から準備していた事業者以外、申請はできなかったと思われます。

補助金をもらいたいと思ったら、常に公募情報をチェックして、狙いを定めておく必要があるのです。

2. 補助金は、必ずもらえるわけじゃない

補助金と似た制度に『給付金』や『助成金』があります。これらは、『要件に合致すれば必ずもらえる』など、とても便利な給付制度です。

しかし、『補助金』は、そもそも必ずもらえるものではありません『要件に合致』した事業所の中で、より優れた計画を立てた事業者にのみ与えられるものです。

実際、例えば、東京都の『創業助成事業』は、応募者のうち15~20%しかもらえません。定番補助金である『小規模事業者持続化補助金』も、2024年8月発表分では37.1%と、かなり厳しい数字になりました。

これぐらいの採択率になってしまうと、補助金の申請に慣れていない事業者が、自力で申請して採択されるのは、かなりハードルが高いですね。

参考 https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shokibo/2024/240808jizoku.html

3. 代行を利用すると採択取消になる可能性が…

補助金の活用や、計画書の作成を、補助金サポートの会社に依頼するのは問題ありません。しかし、申請行為を他人に丸投げするのは、絶対に避けてください。

『事業再構築補助金』では、代行業者による不正が続出した結果、IPアドレスをチェックして、申請代行が確認された場合には、『採択取消』とする運用が始められました。

今後、その他の補助金でも、同様の取り組みがなされていくと考えられます。代行申請の利用は、避けなければなりません。

さいごに

補助金は、給付の制度ではありません。採択後の事業の実施や経費の支払いは、当たり前ですが、申請者が、申請者の責任で行わなければなりません。

その点、不正代行業者が暗躍することにより、『補助金が給付金化する』『本当に事業で活用したい人に普及しなくなる』という問題があります。つまり、『代行禁止』は、悪質な代行業者から、申請者を守るための取り組みなのです。

補助金を上手に、お得に活用したければ、申請者自身が、補助金の制度をしっかり理解する必要があるのです。

それではまた。